雄さんの昭和ひとりごと せ_4-

(せ‐4)世 史

 「せし」と読みます。「世界史」のことで、高校の先生たちの「業界用語」のひとつです。「日本史」なら「日史」に、「家庭基礎」なら「家基」になります。他にも「職員会議」は「職会(しょっかい)」、「担任会議」は「担会」、「生徒指導部会」は「生指(せいし)」などあります。すべて「二文字」ですね。これは、忙しい業務の会話を少しでもテンポ良く運ぶためですが、もう一つ理由があります。一週間分の全クラスの授業の科目名や、全教員の担当する授業・所属する会議等が一目で分るための大きなボードがあり、そこに「コマ」と呼ばれるサイコロのような2㎝角の白い木を沢山はめ込みます。その小さな「コマ」に書けるのが「世史」や「日史」や「生指」などの二文字なのです。しかしいくら短くしても「コミュニケーション英語Ⅲ」が「コミⅢ」の三文字になるような場合もあります。「コマ」で思い出しました。もしある教科に休職される先生が出た場合、残りの先生方でその授業を担当したり非常勤の先生に来て頂くことになった時などは、該当するクラスごとに「時間割変更」を行わなければなりませんが、その作業は大変です。普段職員室に掲げてある上記のボードを机上に並べて、はめ込んであるコマをはずして順繰りに移動させるのですが、失敗すると一人の先生が同じ時間に二つの教室で授業したり、誰も授業に行かないクラスが出たりする羽目に陥ったりしますので・・・。 さて次回は(そ‐4)です。さあ何を書こうかな。