雄さんの昭和ひとりごと そ_4-

(そ‐4)素 子

 「そし」と読みます。あまり聞き慣れない名前ですが「半導体素子」というもう一つの名前を聞けば「ああ、あの!?」と解りますよね。略されて「半導体」と呼ばれることも多いですが、それを聞くと「ああ、ICチップやLSI集積回路のことだな」とか、昭和生まれの方なら「トランジスタのことだな」と解りますよね。初期の頃は素材にシリコンが使われることが多く、アメリカでは半導体メーカーが多く集まった地域を「シリコンバレー」と呼びました。この半導体素子が発明される以前はテレビ・ラジオやステレオなどの音響機器には「真空管」が使われていたため製品は大きくて場所を取るし、電源を入れてから真空管が温まるまで使えないし、また電気代も結構かかりました。しかし「トランジスタ」が発明されたおかげでラジオなども小型化され、乾電池でも使えるようになったので持ち運べるようになりました。夏には若者たちが海辺でトランジスタラジオの音楽で踊ったりしていましたね。あの頃は「トランジスタ」が「ラジオ」の代名詞になっていました。チェッカーズの「涙のリクエスト」を聴くとよくわかります。・・・ラジオで思い出しました。子供のころ夏休みの宿題に「ゲルマニウムラジオ」という鉱石ラジオを作ったことがあります。「制作キット」を買ってきて、説明書を読みながら組み立てました。完成してイヤホンを耳に入れ、アンテナ線を部屋のカーテンレールにつないだとたん音楽が流れて来てとても感動したことを思い出しました。電源も無いのに使えるのです。このラジオは中学生になっても使っていました。懐かしい想い出です。 さて次回は(た‐4)です。さあ何を書こうかな。