雄さんの昭和ひとりごと た_4-

(た‐4)出 汁

 「だし」と読みます。けっして「でじる」と読まないで下さいね。ラジオのパーソナリティでうっかりそう読んでしまったばっかりに、リスナーたちから「デジルマン」とあだ名をつけられてしまった人がいます(ユーチューバーとは別人です)。さてその「出汁」ですが、乾物の昆布・椎茸・鰹節・煮干(いりこ)などから摂った出汁を料理や用途によって使い分けたり、「合せ出汁」と言って植物性の昆布と動物性の鰹節などを一緒に使って「旨味」を更に引き出したりします。旨味がしっかりしていると塩分が少なくて済むので健康にも良いと言われています。ところでお椀に梅干し・とろろ昆布・浅葱を入れて熱湯を注ぐと、それだけで美味しい澄まし汁が頂けます。またかけうどんにとろろ昆布をトッピングすると、それは「大阪うどん」と呼ばれるものになります。大阪は昔から昆布出汁の文化が根付いていました。北前船がはるばる北海道から運んで来てくれたからですね。今から10年前に「和食」が日本人の伝統的な食文化としてユネスコの無形文化遺産に登録されました。数ある理由の中で、この「出汁文化」の存在が大きかったと思います。 さて次回は(ち‐4)です。さあ何を書こうかな。