雄さんの昭和ひとりごと ひ_5a

(ひ‐5a) ピッキング

 「ピッキング」と言っても、施錠されたドアをカギ無しで開ける技術のことではありません。ギター演奏の「右手」のテクニックのことです。ギターの弾き方に「ストローク奏法」があります。これは、左手でCやFなどの「コード」を押さえて、右手で弦をかき鳴らす奏法ですが、その際にピックやサムピックを使うことが多いです。「ピック」とは一辺が3㎝位の三角形をしたプラスチック製の薄い板で、これを親指と人差し指で抓みます。「サムピック」は親指に差し込めます。これらで弦をかき鳴らすのです。しかし元々「ピッキング」とは「爪弾く(つまびく)」とも言うように、爪で弦をはじく方法です。

(は‐5)で紹介した「スリーフィンガーピッキング」や「カーターファミリーピッキング」などは、そのテクニックの最たる奏法です。しかし指の動かし方があまりに複雑なので、これらの練習をやり始めた頃は右手に神経を集中させるあまり、左手どころではなかったです。でも一旦できるようになると右手の指が勝手に動いてくれるので、楽譜を見ながらいろんな曲を弾くことができるようになります。「岬めぐり」や「パフ」などのフォークソングや「故郷へ帰りたい」などのカントリー&ウェスタンが自由に弾き語りできると楽しいですよ。